10月18日、大阪千里にあるIMI大学院スクールにおいて、学生らと日本タイポグラフィ協会会員による、コラボレーション展とトークセッションが開催されました。Glocalismをテーマにポスターとデザインの意味と力量を問う、プロと学生のバトルが展開。
Glocalism
世界全体としての地球を視覚的にとらえようとしたとき、地図はそのイメージを提供できるすばら しい形式である。また衛星写真の画像処理により地球儀をはるかに超えたリアリティを感じること ができる。時間と距離を超えたインターネットにより、概念上の世界は小さなものになった。
いま地球上には63億あまりの人間が生活を営んでいるという。その個人を基点として世界全体の スケール感を連続的にとらえようとした途端、現実の地球のとてつもない巨大さと、概念としての 世界との間には、とてつもない感覚の亀裂があることに気づく。
地球といわば相似形である空間性をもった地図という形式をはなれて、純粋に数値や比率といった ようなもので地球をとらえてみたらどうだろうか。63億がそれぞれ個人として生きているという スケール感を認識するための助けになるかもしれない。